Lesson1 会社の設立と増資
会社の設立
会社を設立するとき、自分のお金では足りない場合、会社は株主から出資を受けてお金を集めます。このお金を使って会社を設立することができます。
会計処理
銀行から借り入れたお金とは異なり、株主から出資して貰ったお金には、返済義務がありません。
よって、「資本金」勘定を用いて純資産の増加として処理します。
例題1
デビクレ株式会社は、会社設立に際して、現金100,000円の出資を受けて、株式を発行した。
現金を受け取るため、資産の増加として「現金」勘定は借方に来ます。
出資金は、返済義務のない元手であるため、純資産の増加として「資本金」勘定は貸方に来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100,000 | 資本金 | 100,000 |
増資
会社を設立した後も、従業員を雇ったり、設備投資をしたりと、さらに追加でお金が必要になる場合があります。このとき、会社は増資を行います。
増資とは、会社設立後に追加で株主から出資を受けることをいいます。こうすることで、会社は事業を拡大することができます。
会計処理
増資を行ったときは、会社設立時と同様に、払込金額について「資本金」勘定を用いて純資産の増加として処理します。
例題2
デビクレ株式会社は、取締役会の決議により増資を行い、200株発行した。なお、1株当たりの払込金額は50円であり、全株式について払い込みを受けた。なお、払込金額は普通預金に預け入れた。
普通預金に預け入れていますので、資産の増加として「普通預金」勘定は借方に来ます。
増資を行っているので、純資産の増加として「資本金」勘定は貸方に来ます。
また、資本金の金額は、以下のように計算できます。
50円×200株=10,000円
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
普通預金 | 10,000 | 資本金 | 10,000 |