Lesson2 お金の借入れと貸付け
お金の借入れ
お金を集める際に、株主から出資してもらったお金だけでは足りない場合、銀行からお金の借入れを行います。
株主からの出資金には返済義務がありませんでしたが、銀行から借り入れた金額は返済義務があります。よって、借り入れた金額は、返済期日になったら返済をします。
会計処理
資金の借入れの会計処理は大きく分けて2つあります。例題とともに見ていきましょう。
お金を借り入れたとき
お金を銀行から借り入れた場合、借り入れた金額を返済する義務が生じます。
よって、「借入金」勘定を用いて負債の増加として処理します。
デビクレ株式会社は、銀行から現金100,000円を借り入れた。
現金という資産が増加しているので、借方に「現金」が来ます。
同時に、借入金という負債が増加しているので、貸方に「借入金」が来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100,000 | 借入金 | 100,000 |
返済したとき
借り入れたお金を返済したとき、借り入れた金額を返済する義務がなくなります。
よって、「借入金」勘定を用いて負債の減少とします。
デビクレ株式会社は、例題1で借り入れた100,000円を現金で返済した。
現金という資産が減少しているので、貸方に「現金」が来ます。
同時に、借入金という負債も減少しているので、借方に「借入金」が来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
借入金 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
お金の貸付け
お金が余っている場合や取引先の救済が必要な場合に、会社はお金の貸付けを行うことがあります。
貸し付けた金額は後で回収する権利があるため、返済期日になったら回収することができます。
会計処理
お金の貸付けの会計処理は、大きく分けて2つに分かれます。例題とともに見ていきましょう。
お金を貸し付けたとき
お金を貸し付けたときは、後で貸し付けた金額を回収する権利が生じます。
よって、「貸付金」勘定を用いて資産の増加として処理します。
デビクレ株式会社は、取引先へ現金100,000円を貸し付けた。
現金という資産が減少しているので、貸方に「現金」が来ます。
その一方で、貸付金という資産が増加しているので、借方に「貸付金」が来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
貸付金 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
回収したとき
貸付金を回収した場合、貸し付けた金額を回収する権利がなくなります。
よって、「貸付金」勘定を用いて資産の減少として処理します。
デビクレ株式会社は、例題3で貸し付けた100,000円を現金で回収した。
現金という資産が増加しているので、借方に「現金」が来ます。
一方で、貸付金という資産が減少しているので、貸方に「貸付金」が来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100,000 | 貸付金 | 100,000 |