Lesson6 現金による商品売買
商品売買とは
会社が利益をあげるのに必要な営業活動の一つとして、商品売買があります。
具体的には、仕入先から商品を仕入れ、得意先へ販売します。 ここで、商品を仕入れた先を「仕入先」、商品を販売した先を「得意先」といいます。
例としては、当社が仕入先(ブドウ農家)からブドウを仕入れ、 それを顧客(レストランを経営する会社)に販売するといった感じです。このとき、仕入代金と売上代金の差額が商品売買からの利益になります。
会計処理
今回は商品売買の基本的な部分である、「商品を仕入れたとき」と「商品を売り上げたとき」の仕訳について、例題とともに見ていきましょう。
商品を仕入れたとき
商品の仕入れは、外部へお金が出ていく原因です。
よって、「仕入」勘定を用いて費用の増加として処理します。
例題1
デビクレ株式会社は、現金1,000円を支払って、A社から商品を仕入れた。
商品を仕入れているので、費用の発生として「仕入」勘定は借方に来ます。
また、現金を支払うため、現金という資産の減少として「現金」勘定は貸方に来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
仕入 | 1,000 | 現金 | 1,000 |
商品を売り上げたとき
商品の売上げは、外部からお金が入ってくる原因です。
よって、「売上」勘定を用いて収益の増加として処理します。
例題2
デビクレ株式会社は、後日、例題1で仕入れた商品をB社に1,500円で売り上げ、現金を受け取った。
現金を受け取るため、現金という資産の増加として「現金」勘定は借方に来ます。 また、商品の売り上げているので、収益の発生として「売上」勘定は貸方に来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 1,500 | 売上 | 1,500 |