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Lesson3 仕訳とは?~part2~

part1では、仕訳のルールについて学びました。
しかし、仕訳のルールが分かっても、勘定科目が「資産」、「負債」、「純資産」、「収益」、「費用」の5つのうちどれに該当するのかを判断できないと仕訳はできません。
part2では、これら5要素の性質とどんな勘定科目があるのかについて見ていきましょう。

①資産

資産の定義は、大きく2つに分類されます。
1つは、会社が所有するもののうち、金銭価値で評価できるものです。
例えば、現金、普通預金、建物、備品、車両、土地などがあります。
もう1つは、会社が将来外部より金銭を受け取ることが出来る権利のことです。
例えば、貸付金、売掛金などがあります。
貸付金を例にとると、あなたが友達に100円を貸しているという状況であれば、あなたは将来その友達から100円を返してもらえる権利を持っていると考えられるため、資産に該当します。
売掛金を例にとると、あなたが友達に商品100円を売って、その代金を友達がまた今度払うという状況で、あなたは後日100円を受け取る権利を持っていると考えるため、資産となります。

②負債

負債とは、会社が将来外部に金銭を支払わなければならない義務のことです。
例えば、借入金や買掛金などがあります。
借入金と買掛金は、先ほど資産のところで出てきた貸付金と売掛金の例において、友達側から見た場合に該当します。
友達は、100円を後で支払う義務が生じているので、借入金や買掛金は負債となります。

③純資産

純資産とは、資産から負債を引いたものです。
例えば、資本金があります。
この資本金は、元々あった自分のお金や株主に出資してもらったお金から計上されるものです。

④収益

収益とは、外部からお金が入ってくる原因となるものです。
例えば、売上高、受取利息、受取手数料、固定資産売却益などがあります。
基本的に、「受取~」や「~益」は収益になります。

⑤費用

費用とは、外部へお金が出ていく原因となるものです。
例えば、給料、水道光熱費、広告宣伝費、支払手数料、支払利息などがあります。
基本的に、「支払~」や「〜費」は費用になります。

これらは、丸暗記するのではなく、5要素の定義を理解して覚えることが重要です。あとは、仕訳問題を多くこなしていくことで自然に分かってきます。
それでは、今日やったことを踏まえて、最後に例題を解いてみましょう。

例題

水道光熱費2,000円が当社の普通預金から引き落とされた。
これを仕訳しなさい。

まず、水道光熱費は外部へお金が出ていく原因なので、「費用」となります。よって、費用のホームポジションである借方に「水道光熱費 2,000円」と書きます。
そして、普通預金は金銭価値で評価できるので、「資産」となります。
水道光熱費を支払うために普通預金という資産が2,000円減少しているので、資産のホームポジションとは逆の貸方に「普通預金 2,000円」と書きます。
よって、仕訳は以下のようになります。

借方科目
金額
貸方科目
金額
水道光熱費
2,000
普通預金
2,000

会社は、日々のこういった取引を仕訳して、最終的に貸借対照表と損益計算書という財務諸表を作成します。これは、Lesson1でもやったように、会社の財政状態と経営成績を把握するためです。
次のLessonでは、日々の仕訳から財務諸表の作成までの簿記一巡の流れを勉強します。

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