Lesson1 当座預金
当座預金とは
会社は、個人と同じように、普通預金や定期預金の口座をもつことができます。
普通預金は、いつでも預け入れや引き出しができる預金です。
一方、定期預金は、原則として満期にしか引き出しができない預金です。引き出しの制限がありますが、普通預金よりも金利が高く設定されています。
これらとは別に、会社は決済用として当座預金の口座を開設します。
当座預金には、普通預金などとは異なり、利息がつきませんが、「小切手」や「手形」による決済が可能となるのが特徴です。小切手については、次のLessonで学び、手形についてはChapter4で詳しく学びます。
会計処理
当座預金口座への入金と当座預金口座からの支払いの2パターンです。例題とともに見ていきましょう。
当座預金口座への入金
当座預金は普通預金や定期預金と同じように、それ自体に金銭的な価値があります。
よって、当座預金口座に入金した場合は、「当座預金」勘定を用いて資産の増加として処理します。
例題1
デビクレ株式会社は、現金10,000円を当座預金口座に預け入れた。
「現金」という資産が減少しますが、「当座預金」という新たな資産が増加します。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
当座預金 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
当座預金口座からの支払い
当座預金口座から出金したら「当座預金」勘定を用いて資産の減少として処理します。
例題2
デビクレ株式会社は、当座預金口座から水道光熱費5,000円を支払った。
「水道光熱費」は費用の増加として借方に、資産の減少として「当座預金」は貸方に来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
水道光熱費 | 5,000 | 当座預金 | 5,000 |