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Lesson11 貸倒れ~part2~

貸倒債権の回収

前回のLessonでは、売上債権が貸し倒れたときの会計処理について学んだのですが、貸倒処理を行った後に、相手先の経営が好転することがあります。

こういった場合に、売掛金などの貸倒債権を回収することができます。

会計処理

会計処理は、当期に貸倒処理した債権を回収した場合と前期以前に貸倒処理した債権を回収した場合の2パターンです。例題とともに見ていきましょう。

当期に貸倒処理した債権を当期に回収した場合

当期に貸倒処理した債権を当期に回収した場合、当期の間なので仕訳を修正することができます。

よって、貸倒時の仕訳を取り消す処理を行います。 つまり、「貸倒引当金」勘定や「貸倒損失」勘定を貸方に持ってくることで修正します。

例題3

デビクレ株式会社は、前期に貸倒処理した得意先に対する売掛金5,000円を、当期に現金で回収した。なお、貸倒処理した際に、全額貸倒損失で処理している。

まず、現金で回収しているので。資産の増加で「現金」勘定は借方に来ます。

今回は、貸倒処理した際に全額を「貸倒損失」で処理しているので、「貸倒損失」勘定を貸方に持ってくることで修正します。

よって、仕訳は以下のようになります。

借方科目
金額
貸方科目
金額
現金
5,000
貸倒損失
5,000

前期以前に貸倒処理した債権を当期に回収した場合

前期以前に貸倒処理した債権を回収した場合は、先ほどの当期の場合とは異なり、過年度の貸倒時の仕訳を取り消すことはできません。

よって、「償却債権取立益」勘定を用いて収益の増加として処理します。

例題2

デビクレ株式会社は、前期以前に貸倒処理した得意先に対する売掛金5,000円を、当期に現金で回収した。

現金で回収しているので、資産の増加で「現金」勘定は借方に来ます。

前期以前に貸倒処理した債権を回収した場合、過年度の貸倒処理を取り消すことはできませんので、収益の増加として「償却債権取立益」勘定は貸方に来ます。

よって、仕訳は以下のようになります。

借方科目
金額
貸方科目
金額
現金
5,000
償却債権取立益
5,000
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