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Lesson5 消費税

消費税とは

消費税とは、商品の販売やサービスの提供などの取引に対して課せられる税金のことです。

私たちにとって身近な税金である消費税ですが、もちろん会社にも関係します。

例えば、商品を仕入れたときは消費税を支払い、商品を販売したときは消費税を受け取ります。

消費税は最終的に税務署に納付します。会社が受け取った消費税から支払った消費税を控除した金額について、税務署へ納付します。

消費税納付までの流れの図

会計処理

消費税の会計処理は、期中仕訳(3つ)と決算整理仕訳(1つ)に分かれますが、今回はそのうち期中仕訳の2パターンを例題とともに見ていきましょう。

消費税の支払い(期中仕訳)

消費税額は会社の費用とならないため、「仕入」勘定(費用)などは税抜価格で計上します。これを税抜方式といいます。

税務署へ納付する消費税額は決算日まで確定しないため、支払った消費税はいったん「仮払消費税」勘定を用いて資産の増加として処理します。

例題1

デビクレ株式会社は、商品1,000円を仕入れ、消費税を含めた1,100円を現金で支払った。

「仕入」勘定の発生額は税抜価格とします。

支払った消費税額は、「仮払消費税」勘定を用いて資産の増加として処理します。

よって、仕訳は以下のようになります。

借方科目
金額
貸方科目
金額
仕入
1,000
現金
1,100
仮払消費税
100

消費税の受け取り(期中仕訳)

先ほどと同様、消費税額は会社の収益とならないため、「売上」勘定(収益)などは税抜価格で計上します。

税務署へ納付する消費税額は決算日まで確定しないため、受け取った消費税はいったん「仮受消費税」勘定を用いて負債の増加として処理します。

例題2

デビクレ株式会社は、商品3,000円を販売し、消費税を含めた3,300円を現金で受け取った。

「売上」勘定の発生額は税抜価格とします。

受け取った消費税額は「仮受消費税」勘定を用いて負債の増加として処理します。

よって、仕訳は以下のようになります。

借方科目
金額
貸方科目
金額
現金
1,100
売上
1,000
仮受消費税
100
演習問題を解く