Lesson9 商品券
商品券とは
例えばデパートを経営している場合、商品の販売代金として商品券を受け取ることがあります。
商品券とは、QUOカードやギフトカードのように、記載されている金額分の商品を受け取ることができる金券のことです。
この商品券は、もちろん商品に換えることもできますが、金券ショップにいけば現金に換えることができるものもあります。
会計処理
商品券の会計処理は、商品券の受け取った時と商品券を使った時の2パターンです。例題とともに見ていきましょう。
商品券の受取時
商品券を受け取ったときは、後で商品券と引き換えに商品やお金を受け取ることができる権利が発生します。
よって、「受取商品券」勘定を用いて資産の増加として処理します。
例題1
商品1,000円を販売し、代金は1,000円分の商品券を受け取った。
商品券の代金を回収する権利が増加するため、資産の増加として「受取商品券」勘定は借方に来ます。
商品を売り上げているので、収益の増加として「売上」勘定は貸方に来ます。
よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
受取商品券 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
商品券を使った時
商品券を換金やものの購入に使った場合、商品券と引き換えに現金やものを受け取ることができる権利がなくなります。
よって、「受取商品券」勘定を用いて資産の減少として処理します。
例題2
受け取った1,000円分の商品券を精算し、発行会社から現金を受け取った。
現金で受け取っているので、「現金」勘定は資産の増加として借方に来ます。
また、商品券を換金に使っているので、「受取商品券」勘定は資産の減少として貸方に来ます。 よって、仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 金額 |
貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 1,000 | 受取商品券 | 1,000 |