簿記とFPどっちが先?

2026/10/6
目次

日商簿記とFPのどちらから取るかについて解説します。志望ごとに、次のように分けると判断しやすいです。

  • 経理・財務・管理部門や、会社の数字を読む力を先に付けたいなら、簿記からがおすすめです。
  • 銀行・保険・証券など、個人のお金の相談に近い仕事を志望するなら、FPから(または簿記と並行)がおすすめです。
  • 志望がまだ広い人や、どちらも未経験の人は、まず簿記3級がおすすめです。

どちらも「取れば必ず就活が有利」という資格ではありません。ほかの資格との並びは 就活で役に立つ資格ランキング も参照してください。中身の違いを押さえたうえで、志望と学習時間に合わせて選んでください。

簿記とFPの違い

日商簿記 FP技能検定
主なテーマ 企業の取引の記録、財務諸表の基礎 家計・保険・税・年金など個人のお金の設計
よく使う場面 経理・財務、社内の数字の会話 金融・保険の接客・提案の基礎知識
就活での見え方 「会社の数字が分かる」方向 「お金の相談の土台がある」方向

重なる部分(税や金利の感覚など)もありますが、試験で問われる中心は別物です。どちらか一方で両方をカバーできる、とは考えない方がよいです。

試験の枠の違い

日商簿記3級

日商簿記3級は、基本的な商業簿記を修得し、小規模企業の会計実務の土台を求めるレベル、と公式に案内されています。統一試験とネット試験があり、出題範囲・難易度・合格基準は同じ扱いです。

受験料や申し込みの流れは 簿記3級の申し込み方と受験料 で確認できます。難易度と合格率は、次の記事で解説しています。

FP3級(日本FP協会)

日本FP協会が実施する3級は、学科試験と実技試験の両方の合格が必要です。

科目 試験時間 問題数 出題形式 合格基準
学科 90分 60問 多肢選択式 36点以上(60点満点)
実技 60分 20問 多肢選択式 60点以上(100点満点)

学科と実技をまとめて受ける場合の受検手数料は8,000円(非課税)です。学科のみ・実技のみは各4,000円(非課税)です。事務手数料や払込手数料は別途かかる場合があります。

2級・3級はCBT試験に移行しており、休止期間を除きテストセンターの空いている日時から選べます。実技の種目は協会により異なり、日本FP協会では「資産設計提案業務」です。金融財政事情研究会(きんざい)で受ける場合は実技の種類が違うので、申し込み先の要綱を見てください。

就活での見られ方

簿記が話しやすい例

  • 経理・財務・経営企画・管理部門
  • 商社・メーカー・小売などで、予算や損益の話が多い仕事
  • 金融でも、法人向けや数字の説明が中心のコース

「なぜその業界か」を、売上・費用・利益のイメージと結びつけて話しやすくなる、という使い方が多いです。就活での簿記のメリットは、次の記事で解説しています。

FPが話しやすい例

  • 銀行・信用金庫、保険、証券など、個人のお金の相談に近い仕事
  • ライフプランや保障の話が面接・インターンで出やすい場合

「興味がある」だけでなく、制度の名前や考え方に触れたことがある、と示しやすいのが強みです。一方、貸借対照表や仕訳の説明を求められたときは、簿記の方が直接的です。

両方ある場合

両方持っていると、金融志望では説明の幅が広がることがあります。ただし新卒では、資格を二つ並べるだけより、志望に近い一方をきちんと語れる方がよい場合もあります。取る順番より、面接で何を話すかを先に考えておきましょう。

志望別に見た順番

経理・事務・まだ業界が広い

簿記3級からが無難です。用語と仕訳に慣れてから、必要なら2級やFPに進みます。デビクレでは 日商簿記3級 のレッスンと道場を無料で始められます。

金融・保険が第一志望

FP3級を先にする選択もあります。インターンや説明会で出てくる言葉に早く触れられるためです。余裕があれば、簿記3級を同じ学期に少しずつ進めると、数字の話で詰まりにくくなります。

すでに簿記だけ持っている

就活の書類に簿記があり、金融を志望するなら、FP3級の追加を検討しやすいです。逆に、経理志望で簿記3級だけの場合は、2級の方が求人の「歓迎」に合いやすいことがあります。

すでにFPだけ持っている

法人の数字や経理の話を補強したいなら、簿記3級が次の一手になりやすいです。FPの学習で触れた税・金利の感覚は、簿記の理解にもつながることがあります。

併願するときの注意

  • 同じ週に両方の試験を入れると、復習が中途半端になりやすいです。申し込む前に、選考の日程と重ならないか確認してください
  • FPは学科と実技の両方に合格が必要で、簿記は級ごとに範囲が変わります。学習時間を見積もる前に、それぞれの範囲を確認してください
  • デビクレで練習できるのは日商簿記です。FPの対策には、公式の案内や市販の教材を使ってください

まとめ

簿記とFPは、企業の会計と個人のお金の設計、という中心テーマが違います。経理寄りや志望が広いなら簿記から、金融・保険寄りならFPから(または並行)、が分かりやすい分け方です。

迷っているなら、まず簿記3級の試験範囲と勉強の進め方だけ見て、今のスケジュールに載るか確認する方法もあります。簿記3級は 日商簿記3級 から始められます。

参考